敗血症は、医療の緊急事態
敗血症は、体温上昇 および 脈拍数や呼吸数の増加、白血球数など、敗血症診断の要素となる臨床症状が曖昧であるため、診断が遅れてしまうことがよくあります。小児では、徴候と症状に最新の注意を払わないと気づくことができないことが多々あるため、急速に悪化するケースもみられます。
軽度の感染でも敗血症に至る可能性があります。敗血症は、よくみられる割には認知度の低い症候群です。これは、患者 および 医療従事者が敗血症の徴候を取り違える場合があること、死因に敗血症と記載されるケースがあまりないこと、診断に使用するツールが不適切であること、そして、治療の際に、常に敗血症診療ガイドラインが適用されているわけではないことが原因です。