測定できないものは改善できないのです
1:27
コンセンサスは明確です:質の高いCPRは命を救います。1,2 しかし、数秒、数ミリの差で、熟練した専門家でさえも目視と感触だけで正しい圧迫を達成するのは困難な場合があります。
幸いにも、提供される圧迫の質はリアルタイムフィードバックによって改善できることが複数の試験から示されています。3,4 蘇生アカデミーのマイク・ヘルボック氏が以下で述べるとおり、「測定できないものは改善できない」のです。これは、パフォーマンスの最適化が目標であれば、パフォーマンスのフィードバックが必要となることを意味します。
心停止からの生存率向上にあたり、リアルタイムフィードバック装置が果たす役割について、5名の専門家がその考えを共有します。心停止からの生存率向上にあたり、リアルタイムフィードバック装置が果たす役割について、5名の専門家がその考えを共有します。
医療従事者にガイドラインに準拠した圧迫をさせるのは困難であり、圧迫の速さや深さを把握できるような何らかのフィードバックが必要不可欠です。私たちは、医療従事者がガイドラインに準拠した質の高いCPRを実施できないのは、能力のせいではなく、何らかのフィードバックがなければ5センチの深さがどの程度なのかはわからないからだということを理解しています。そのため、当施設ではこの装置の導入をさらに進め始めています。
私たちは皆、CPRのパフォーマンスを測定する必要があります…患者さんの転帰を最適化するには、維持しなければならない範囲があるのです。それをリアルタイムで測定し、リアルタイムでフィードバックを取得するほか、コミュニティーにおける転帰を測定して自分たちのパフォーマンスを把握できることで、課題の特定、ケアの最適化、そして問題を特定してそれらに立ち向かえるようにする必要があります。
正直でいられること、これが重要です…例えば 圧迫が深すぎたりタイミングが合っていないといったことを教えてくれるため、私たちはフィードバックの継続的な使用に取り組んでいます。出来る限り最良のCPRを実施する方法をトレーニングするには、フィ-ドバック装置の使用が極めて重要です。完璧なCPRに近付くための良いモデルを装置が示してくれるのですから。
CPRのモニタリングとフィードバックは、EMSプロバイダーや院内のプロバイダーにとって、ある意味最も重要なことであると考えています。ICUを構築したマックス・ハリー・ウェイル氏は述べています「コード中にCPRフィードバックを使用しないのは、パイロットが飛行中にGPSを使用しないのと同じだ」と。…医療従事者にとっては、CPRの質に関する特定のフィードバックを得ることが必要不可欠であると考えています。これはトレーニングにおいて極めて重要なのです。
私たちは、トレーニング中に各人にフィードバックを提供できることの価値に揺るがない信念を持っています。圧迫頻度や深度に関する迅速なフィードバックを提供できることは、教育プロセスにおいてまさに必要不可欠なのです。これによって、何が問題なのか、どこを改善できるのかをきちんと理解する助けとなります。これは非常に重要なので、今後の教育でのやりとりに組み込めることを期待しています。
このインフォグラフィックではリアルタイムフィードバックをなぜ導入するべきか5つのポイントから解説しています。
5つの事実:
1) 質の高い圧迫は除細動の成功へ
2) 患者の胸部の硬さのばらつき
3) AHAガイドライン
4) 視覚的フィードバックの影響
5) フィードバックありとなしのCPRの比較