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セルフサービスソリューションが必要な 5 つの理由

臨床シミュレーションプログラムを成功させるには、運用効率を重視することが不可欠です。これなくして、成功にたどり着く道はありません。臨床シミュレーションプログラムは、医療教育において極めて重要な役割を果たします。教育機関にとって、予定通りに、かつ中断することなく円滑にトレーニングを実施できるシミュレーションプログラムは、なくてはならないものです。

プログラムの運用効率を向上させる重要な要素として、セルフサービス型ソリューションの導入があげられます。これを導入すれば、費用のかかる訪問型サポートに頼る必要がなくなります。現在、医療現場はますます複雑化し、コスト意識も高まり続けています。このような動向の中で、セルフサービス型のリソースを導入いただけば、シミュレーション施設の運用効率を最適化することができます。これを踏まえ、レールダルメディカルでは、新しいセルフサービス型という選択肢を継続的に推進しております。このページでは、セルフサービス型のソリューションを検討すべき 5 つの理由をご紹介します。

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1. コスト効率

セルフサービス型サポートの最大のメリットは、大幅なコスト削減効果が期待できることです。 サポート担当者の訪問は、継続的で高額な費用となることがよくあります。デロイト (Deloitte) のレポートによると、医療業界をはじめとする数多くの産業において、人件費は総サービス費のかなりの部分を占めています。セルフサービスソリューションの導入により、このコストを削減できれば、経費の大幅な削減につなげられます。一般的なメンテナンス作業についても、シミュレータを活用して能力開発するにしても、スタッフ自身の力で完結できれば、社外にサポートを依頼する必要性はなくなります。これにより、サービス関連の費用が削減され、結果的に運用費用の削減にもつながります。1

2. 問題の即時解決

セルフサービス型のサポートをご利用いただけば、社外のサポート担当者を待つことなく、必要な情報を確認し、技術的な問題に対処できるようになります。これにより、ダウンタイムを最小限に抑えられるだけでなく、問題を迅速に解決できるようにもなります。アバディーン (Aberdeen Group) の調査では、セルフサービスに注力し、内部のスタッフだけで自律的に問題を解決できる組織の初回解決率は平均 71% に達しており、技術者の訪問に頼る他の同業組織を大幅に上回っていることが判明しました。2

3. スタッフのオーナーシップと仕事の満足度

これは、有名なスティーブン コヴィー氏 (Steven Covery) が原則として掲げた「人に魚の釣り方を教えれば、その人は一生食べていくことができる」に通じるものです。同様に、セルフサービス型のトレーニングを提供すれば、スタッフに権限や自信を与え、自律性を高めることができます。また、権限や自信を持ったスタッフは、自身の役割や職務に対する積極性が高まり、満足度もアップする傾向があります。ハーバード ビジネス レビュー (Harvard Business Review) が発表した調査結果には、スタッフに権限や自信を持たせることと仕事の満足度には、強い相関関係があると示されています。これは、権限や自信があるスタッフは、自身のタスクや職務に主体的に取り組めるようになるからだと考えられます。さらに、権限や自信を持ったスタッフの大部分は、高い問題解決力や積極性を発揮する傾向にあるため、組織全体の生産性向上にもつながります。3

多くのスタッフが自己解決できる環境を望んでいます

コールマン パークス氏 (Coleman Parkes) が実施したアンケート調査では、回答者の 91% が自身で情報を確認できるセルフサービス型のオンラインツールがあれば利用すると回答しています。

また、自身で情報や答えを調べた後に、引き続きサポート依頼が必要と感じたという回答者は、わずか 40% でした。つまり、 60% の人はセルフサービス型のオンラインツールにより問題を解決し、次の作業に移ることができたと感じたことになります。

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4. 拡張性と柔軟性

シミュレーションプログラムの拡大にともない、サポートに対する需要も急激に増加していくことが予想されます。また、すでにサポート需要の拡大が起きている施設も多くあると思います。社外のサポート担当者だけに頼りきって問題解決しようとすると、それが障壁となり、パフォーマンスの低下につながるおそれがあります。一方で、セルフサービス型のソリューションには、拡張性と柔軟性があります。セルフサービスソリューションを導入いただけば、定常的な作業や簡単なトラブルシューティングはそこで完結させ、複雑で専門的な部分だけをレールダルの技術者や教育担当者に任せることができます。こうした柔軟なアプローチをとることで、効率的なリソース配分が可能となり、進化を続けるニーズに応じたプログラムを提供できるようになります。 ご不明な点があれば、当社のサポートチームにお知らせください。 経験にもとづく参考情報をご提供します!

5. 知識の共有と継続的学習

セルフサービス型のサポートは、組織内における知識の共有と継続的学習を促進します。スタッフが新しいスキルを身に付ければ、日常的に使用するテクノロジーやシステムに対する習熟度も高まります。獲得した知識をチーム内で共有することにより、互いに協力や連携、知識交換する文化が育くまれていきます。さらに、レールダルの継続的なトレーニングとサポートをご活用いただけば、お客様のスタッフは最新のツールやシステムを使いこなせるようになります。これは、技術環境が急速に進化している現代において、非常に重要なことです。4

追加検討 - 認定プログラム

運用効率の向上を重視する施設の場合は、Society for Simulation in Healthcare (SSIH) による認定や、International Nursing Association for Clinical Simulation and Learning (INACSL) による承認の取得を検討されていることでしょう。あるいは、すでにこれらの認定・承認を取得されている施設もあるかと思います。いずれにせよ、セルフサービスのアプローチを取り入れることは、上記の理由などから効果的であるといえます。

SSIH は、基本構造と運用標準となる 7 つの中核基準を掲げており、SSIH 認定を取得するにはこれらすべてを満たさなければなりません。サービス戦略をどのように組み立てるかという観点では、特に 3 つの基準が重要になります。これらは、「プログラム管理」、「リソース管理」および「継続的改善」です。お客様の施設における取り組みにセルフサービスという要素を採り入れるだけで、認定を獲得できるわけではありませんが、セルフサービスソリューションをサービス戦略に組み込むことは、お客様のプログラム内容に対する信頼性を大きく高めることにつながります。これにより、運用効率の向上を達成する意図やオーナーシップ、そのための重要な取り組みや仕組みとして示すことができます。

INACSL にも同様に、INACSL ベストプラクティススタンダード (Healthcare Simulation Standards of Best Practice™) としてまとめた独自の基準リストがあります。運用管理もその基準の 1 つです。INACSL の承認基準には、「シミュレーション教育プログラムの運用をサポート・維持するシステムとインフラが必要」という記述があります。基準をご覧いただき、各要件と十分に構造化されたサービス戦略によって達成できることを照らし合わせれば、この説明にそれなりの根拠があることをご理解いただけます!

お客様には、ぜひ SSIH 認定や INACSL 承認を視野に入れて取り組まれることを推奨いたします。レールダルの支援が必要な際は、ぜひお知らせください。

レールダルがお手伝いできること

セルフサービスソリューションを提供することは、お客様の成功を支えるための重要な取り組みと考えています。セルフサービスソリューションは、お客様にとってはこれまで経験したことのない、新しいものかもしれません。しかし、このサービスを導入いただくことで、目に見えるメリットが数多くもたらされ、運用戦略を強化することができます。これらのメリットには、コスト効率の向上、問題解決の迅速化、スタッフのエンゲージメント向上、拡張性、知識の共有などがあり、これらはほんの一部にすぎません。しかし、この一部のメリットだけでも、運用効率を測定する指標として役立ちます。

ぜひ当社にお手伝いさせてください。レールダルメディカルには、世界中で何千もの臨床シミュレーションプログラムに携わってきた経験があります。目的に応じたサービスプログラムを提供することで、運用効率の向上を実現する取り組みを支えてまいりました。お客様のシミュレーションプログラムでも、もちろん実現できます。お客様の取り組みを持続させるうえで、セルフサービスソリューションがどのように役立つのかをご提案いたします。レールダルのミッションは、「救命への貢献」です。その重要な一環として、競争の激しい環境の中で、お客様が運用目標を達成できるように支援いたします。

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レールダルのセルフサービスメンテナンスソリューションをご利用いただけば、施設のスタッフが必要なときに必要な場所で、基本的なメンテナンスを実施できるようになります。

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オンライン & オンサイトコース

レールダルのオンラインまたはオンサイトのサービスプログラムでは、お客様のスケジュールや環境に合わせ、実践的で分かりやすいトレーニングを提供しています。

参考文献

  1. Deloitte, "Service Excellence: Elevating Customer Experience and Cost Efficiency," 2019
  2. Aberdeen Group, "The State of Service Management: Outlook 2019," 2019
  3. Harvard Business Review, "How Empowering Employees Shapes Their Success," 2018
  4. Training Industry, "The Importance of Continuous Learning in the Workplace," 2020

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