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COVID-19に備える無料のシナリオ

COVID-19に備える無料のシナリオ

コロナウイルス疾患(COVID-19)は医療の危機を招き、病院や救急、長期間のケア施設において重い負担になっています。
レールダルメディカルとパートナー企業はお客様のトレーニングを支援するために、スタッフの事前準備に使える無料シナリオをご用意しました。

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新型コロナウイルス(COVID-19)ワクチン接種後のアナフィラキシー反応

この症例に登場するのは、新型コロナウイルスワクチンの 1 回目の接種を受けに来た 38 歳の Marc Hall です。観察期間 中に、Marc はワクチンによる重度のアナフィラキシー反応を起こします。参加者はアナフィラキシー反応の徴候および症状を確認し、迅速な応急処置を行うことが求められます。

シナリオは、トレーニングのための 2 つの要素で構成されます:

  1. 重度のアナフィラキシー反応の確認、観察および迅速な治療
  2. アナフィラキシーショックによる心停止の蘇生法
    蘇生の要素は、インストラクターが管理するトレーニングにオプションで追加されます。
学習目標

シミュレーション後、学習者は以下のことが行えるようになります:

  • 新型コロナウイルスワクチン接種後、決まった手順での観察
  • アナフィラキシーの徴候や症状を確認する
  • いつ助けを呼ぶかがわかる
  • 循環動態、気道浮腫、気管支収縮を評価する
  • アナフィラキシー、血管迷走神経反射およびその他の状態との違いの認識する
  • 直ちににエピネフリンを投与してアナフィラキシー反応を治療する
  • チームメンバーと効果的に協力する

追加部分に関する学習目標: 蘇生:

  • 成人心停止アルゴリズムに従ってショック非適応波形の心停止を確認して治療する
  • エピネフリンを適切に投与する
  • 直ちに心停止後のケアを開始する
  • 病院に搬送するまで患者をしっかりモニタリングする
  • 効果的なチームワークを実践する

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新型コロナウイルス(COVID-19)ワクチン接種後の血管迷走神経反射

この症例に登場するのは、新型コロナウイルスワクチンの 1 回目の接種を受けに来た 33 歳の Anila White です。ワクチンを接種したときに、Anila は血管迷走神経反射を起こします。参加者は血管迷走神経反射の徴候および症状を見極めて、適切な治療とサポートを行うことが求められます。  

シナリオは、トレーニングのための 2 つの要素で構成されます:   

  1. 新型コロナウイルスワクチンの接種
  2. 血管迷走神経反射の観察、確認、適切な治療  
学習目標

シミュレーション後、学習者は以下のことが行えるようになります: 

  • 安全措置を講じて新型コロナウイルスワクチンを接種する
  • 新型コロナワクチン接種後、規定の手順で観察する
  • 血管迷走神経反射の徴候や症状を確認する
  • 助けを呼ぶタイミングがわかる
  • 血管迷走神経反射への適切な治療を開始する
  • 血管迷走神経反射とアレルギー反応やその他の状態との違いを見分ける
  • チームメンバーと効果的に協力する

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合併症がないCOVID-19感染症の疑い(ARI)

救急外来にて発熱、咳、体調不良を呈する55歳男性患者のシナリオです。1週間前にCOVID-19が流行している地域での旅行から帰ってきました。受付はこの患者の診察と隔離をすぐに優先し対応しています。

学習者は器材の準備、個人防護具の準備、患者評価、自宅検疫へのトリアージ、患者教育、専門家チームとの効果的なコミュニケーション、すべての患者に対する標準感染予防策の実施、器材の適切な廃棄することが期待されます。

学習目標:

  • 感染疑いの患者を早期・迅速に認識する
  • 適切な資源(人、物、システム等)の活用する
  • すべての患者に標準的な感染予防と管理(IPC)を適用する
  • 医療施設でのIPCインフラにおける連携とコミュニケーションをする
  • 推定診断に従って標準予防策を常に適用する
  • 急性呼吸器感染症の疑いのある患者の一次評価を行う
  • 重症急性呼吸器感染症と急性呼吸器感染症の区別を行う
  • 安全手順に従って検体採取を検査のために行う
  • 急性呼吸器疾患(ARI)の疑いのある患者に一般原則に従って患者をトリアージする
  • 家族関係など濃厚接触に関する患者情報を取得する
  • 自宅検疫に関する患者への指導・教育を行う
  • 安全な帰宅方法について検討・手配する
  • 手順に従って防護具を外す

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重症新型COVID-19感染症(SARI)

事前に来院予定を知らされているCOVID-19の疑いの71歳男性のシナリオです。患者は高熱、咳、胸痛および呼吸困難を訴えて医療相談コールセンターに連絡をとりました。9日前に新型コロナウイルスの陽性反応が確認されている息子と会っています。2型糖尿病および慢性肝疾患の既往歴があります。

学習者は、器材の準備、個人防護具の装着、患者評価、酸素投与、静脈採血、簡易レントゲンの指示、集中治療室(ICU)または、モニターが可能な急性呼吸器病棟のいずれかでの入院でのトリアージ、患者教育、専門家チームと効果的なコミュニケーション、すべての患者に対する標準感染予防策を実施、器材と防護具を適切に破棄することが期待されます。

学習目的: 

  • 推定診断に従って防護具を含めた標準予防策を適用する
  • 標準的な感染予防と管理(IPC)を適用する
  • すべての物品・器材の準備と使用可能であることを確認する
  • 感染疑いの患者を早期・迅速に認識する
  • 医療施設でのIPCインフラにおける連携とコミュニケーションをする
  • 重症急性呼吸器感染症と急性呼吸器感染症の区別を行う
  • 重症急性呼吸器感染症の疑いのある患者の一次評価を行う
  • 呼吸困難と呼吸器感染への治療を迅速に開始する
  • 院内の感染管理部にCOVID19疑いの患者がいることを報告する
  • 受付へ標準感染予防策の実施が必要なことを伝える
  • 安全手順に従って必要な重症呼吸器感染症鑑別検査の検体採取を行う
  • 重症急性呼吸器疾患(SARI)の疑いのある患者に一般原則に従って患者をトリアージする
  • 標準感染予防策とケアプランについて患者教育を行う
  • 移送先病棟への安全な移送を手配する
  • 汚染された物品・器材を手順に従い取り扱う
  • 手順に従って防護具を外す

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COVID-19患者における人工呼吸器管理導入トレーニング

IngMar Medicalとの共同開発。

このシナリオの患者は救急科にてCOVID-19感染疑いのあるとされた71歳の男性です。患者は1時間前に入院となり、集中治療室への搬送を待っています。

学習者には、患者の呼吸状態の悪化をアセスメントし、認識することが期待されます。適切な呼吸感染予防策を講じながら、補助換気の調整を行い、挿管および人工呼吸器管理の必要性を認識することが期待されます。

学習目標 - シミュレーション後、学習者は以下のことが行えるようになります。

  • 重症急性呼吸器感染症患者(SARI)の一次評価を実施できる
  • 患者の呼吸努力を活かす非侵襲的なサポートに変更できる
  • 呼吸安定のために挿管の必要性を宣言できる
  • 挿管をしかるべきタイミングで実施できる
  • 人工呼吸器に接続できる
  • 患者の入院の必要性を話し合うために集中治療室(ICU)に連絡することができる
  • PPEを手順に沿って脱衣できる

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COVID-19患者における人工呼吸器非同調対応トレーニング

IngMar Medicalとの共同開発。

このシナリオの患者は、COVID-19感染疑いのある71歳の男性で、救急科にて重症急性呼吸器感染症(SARI)と診断されました。患者は4時間前に集中治療室の個室へ移送されました。

学習者には、患者の呼吸状態を評価し、患者と人工呼吸器の非同調に気づき、患者の換気を最大にするための鎮静の必要性を認識し介入することが期待されています。学習者には、患者とコミュニケーションを取り、接触予防策としてPPEの着用と脱着を含む隔離プロトコルの順守が求められます。

 
学習目標:

  • 推定診断に従い、適切なPPEを含む標準予防策の実施ができる
  • 重症急性呼吸器感染症患者(SARI)の一次評価を実施することができる
  • 人工呼吸器の設定変更により換気の改善を図ることができる
  • 患者と人工呼吸器の非同調の悪化を懸念しチームに相談することができる
  • 鎮静剤の投与量を調整できる
  • 治療の効果を評価するため患者を再評価することができる
  • PPEを手順に沿って脱衣できる

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腹臥位療法を必要とするCOVID-19患者の対応トレーニング

IngMar Medicalとの共同開発。

このシナリオの患者は、COVID-19と診断された71歳の男性で、2日前に救急科にてトリアージされ集中治療室の個室へ移送されました。

学習者には、接触予防策としてPPEを含む隔離プロトコルの順守が求められます。学習者は患者のサチュレーションを評価し、適切な呼吸療法を話し合い、腹臥位への体位変換の必要性を認識することが求められます。学習者は役割を分担し、クローズドループコミュニケーションを実施し、鎮静と弛緩が効いた状態の患者を一連の動きで体位変換します。

注意:このシナリオには、患者を腹臥位にする際、誤って抜管するというオプションが含まれています。学習者はその際想定外の緊急事態を認識し、直ちに患者を仰臥位に戻し、輪状軟骨圧迫を実施と挿管をして、人工呼吸器に再接続する必要があります。

学習目標:

  • 推定診断に従い、適切なPPEを含む標準予防策の実施ができる
  • COVID-19による重症急性呼吸器感染症患者(SARI)に対し、プライマリサーベイを実施できる
  • 腹臥位への体位変換の必要性を認識できる
  • 患者の体位を変える前に鎮静、弛緩状態を確認できる
  • 体位変換を一連の動きで行うためにチームメンバーと役割を分担し、コミュニレーションを図ることができる
  • 鎮静、弛緩の効いた呼吸管理中の患者の体位変換を行うことができる
  • PPEを手順に沿って脱衣できる

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蘇生シナリオ:

PEAに陥るCOVID-19傷病者の対応

地元の大学で教授をしている72歳男性。廊下で突然倒れ意識がない状態。昨日より風邪症状があり新型コロナウイルス感染症疑いの傷病者対応のシナリオ。傷病者はショック非適応の心停止に陥る。学習ポイントは、学習者は傷病者に接する前にガイドラインに従って個人防護具を着用することと、チームは傷病者の蘇生中にどの様にしてエアロゾル発生を最小限にできるかを検討することである。心拍再開後、学習者は病院への搬送を検討し、救急車の運転手はガイドラインに従って個人防護具の脱衣を行う。

学習目標:

  • 個人防護具をガイドラインに従って着脱できる
  • エアロゾル発生手技(Aerosol Generating Procedures:AGP)について考えることができる
  • COVID-19感染疑いのある患者に対して適切に気道管理ができる
  • 感染リスクに注意しながらBVMでの換気が行える
  • 心電図上ショック非適応のリズムを確認し対応できる
  • COVID-19感染疑いのある患者の病院選定ができる

シナリオで使用する機材:

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VFに陥るCOVID-19傷病者の対応

32歳の肥満男性が地元のスーパーで買い物中に倒れた。この傷病者はCOVI-19感染が疑われる。シミュレーション中に、傷病者はVFにより心停止になる。学習者は傷病者に接触する前にガイドラインに従って個人防護具を着用しなければならず、チームは、蘇生中にエアロゾルの発生を最小限にする方法を検討する必要がある。心拍再開後、学習者は病院への搬送を検討し、救急車の運転手はガイドラインに従って個人防護具の脱衣を行う。

学習目標:

  • 個人防護具をガイドラインに従って着脱できる
  • エアロゾル発生手技(Aerosol Generating Procedures:AGP)について考えることができる
  • COVID-19感染疑いのある患者に対して適切に気道管理ができる
  • 感染リスクに注意しながらBVMでの換気が行える
  • 心電図上ショック適応のリズムを確認し対応できる
  • COVID-19感染疑いのある患者の病院選定ができる

シナリオで使用する機材:

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心静止に陥るCOVID-19傷病者の対応

COVID-19感染疑いの傷病者がショック非適応の心停止に陥る。学習者は傷病者に接する前にガイドラインに従って個人防護具を着用しなければならず、チームは、蘇生中にエアロゾルの発生を最小限にする方法を検討する必要がある。心拍再開後、学習者は病院への搬送を検討し、救急車の運転手はガイドラインに従って個人防護具の脱衣を行う。

学習目標:

  • 個人防護具をガイドラインに従って着脱できる
  • エアロゾル発生手順(Aerosol Generating Procedures:AGP)について考えることができる
  • COVID-19感染疑いのある患者に対して適切に気道管理ができる
  • 感染リスクに注意しながらBVMでの換気が行える
  • 心電図上ショック非適応のリズムを確認し対応できる
  • COVID-19感染疑いのある患者の病院選定ができる

シナリオで使用する機材:

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新型コロナウイルスCOVID-19対応に向けたレールダルとしての取り組み

  • 合併症がないCOVID-19感染症の疑い(ARI)
  • 重症COVID-19感染症(SARI)

2020年4月7日に開催したCOVID-19シナリオ解説のオンライン説明会の録画です。

IngMar Medical社と共同開発された3つのシナリオの活用方法をご紹介します。シナリオは個別にも、連続したシリーズとしてもご活用いただけます。

  • 救急外来での呼吸器管理導入
  • 集中治療室での人工呼吸器との非同調
  • 集中治療室での人工呼吸器管理中の腹臥位療法

2020年5月12日に開催したオンライン説明会の録画です。