世界患者安全の日
世界規模の公衆衛生問題
世界的に、世界保健機構(WHO)は、医療ミスにより毎年240万人が死亡すると推定しています。医療過誤は世界中の人々の罹患率と死亡率の面でかなりの負担をもたらします。私たちのビジョンでは、出産の時、あるいは突然の病や怪我、医療過誤によって命を落とすこと、身体が不自由になることがあってはならないのです。
患者安全を改善すべき理由
病院で患者さんが医療過誤を受ける確率は 300 分の 1 です。
患者さんの 4 人に 1 人が、一次医療および外来医療を受けているときに医療過誤を受けています。
医療に関連して感染症にかかる患者さんの割合は 100 人中 14 人にのぼります。
入院中の患者さんへの医療過誤の件数は 4000 万件を超えています。
実践する機会を得る
患者の安全を向上するという当社最大の課題は、実践機会です。臨床現場にある機会、特に看護師教育の範囲内では、人員の高齢化により医療従事者への要求が高まっているため、徐々に制限されてきています。
実践機会が必須であるだけでなく、患者を危険にさらすことなく安全な実践を行う能力が必要です。シミュレーションベースのトレーニングにより、学生、医師、看護師および他の医療従事者は、患者を危険にさらすことなく、ハンズオンスキルの実践の認知学習を統合することができます。
医療ミスを削減し、患者安全を向上することは、患者ケアにとって必須要件ですが、それだけではありません。また、最適な患者ケアの提供には後の安全性への脅威を明らかにすること、チームワークとコミュニケーションの促進、確実にプロとしての能力を維持するだけでなく、向上することが含まれます。
シミュレーション教育
シミュレーションという教育手法は、臨床知識の強化、チームコミュニケーションの向上や意思決定スキルといったことを身に着けるための強力なツールとして、医療の分野では広く認識されています。 シミュレーションは、教育手法であり教育のための技術ではありません。 シミュレーションは、臨床スキルを教えるだけでなく、チームワークやコミュニケーションの教育にも使用できます。また、トレーニングの標準化やエビデンスに基づくガイドラインの順守や特定の目標を達成するために使用できます。シミュレーションにより何ができるか、から患者ケアを改善するためにシミュレーションをどのように用いればよいか、へと考え方がシフトしつつあります。
シミュレーションは効果的か?
医療におけるトレーニングでは、伝統的に「見て、やってみる」という教育手法が採用されてきました。ここでいう教育では、知識を与えることを重視しています。シミュレーショントレーニングを通して、知識は実践に生かされるものとなります。
シミュレーション教育では、実際に遭遇する臨床場面や、実践的な経験を再現することで、患者を危険にさらすことなく個人のスキルやチームのスキルを洗練することができるのです。
レーダルによるサポートとは
レールダルは、シミュレーション教育という分野において65年以上の歴史を持ち、世界をリードする医療の専門家や専門機関とともに協働してきました。また、製品やサービスだけでなく、お客様を成功へと導くために、それら製品の最もよい活用方法をご提案するという意味でも、継続的な革新に取り組んでおります。わたしたちは一流の人々から学びますが、同じことがお客様にも言えると思います。世界中に広がるお客様ネットワークにより、お客様のニーズに沿った形でソリューションを改良・改善するためのフィードバックを得ることができます。シミュレーションとはただ単にテクノロジー(科学)ということではなく、スキル、コミュニケーション、チームワークやリーダーシップを習得するための手法であるということを私たちは学びました。